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前編では、ヘリタンス・カンダラマの夕方から夜をお伝えしました。
後編は翌朝です。このホテルの本番は朝だと思っています。
しかも「朝」とひとくくりにできません。日の出前・日が昇る瞬間・昇りきったあとで、まったく違う顔になります。同じ場所に3回行って、3回とも違う景色を見ました。
05:52 ─ 日の出前15分 ─ まず、ベッドから出ずに外を見る

この日の日の出は5時59分。そのすこし前に起きると幻想的な空が現れてきます。

外はまだ薄暗く、湖の輪郭がぼんやり見えるだけ。それでも、鳥のさえずりがもう聞こえてきます。
ここで二度寝しないでください!この日いちばんの時間が、このあと20分で来ます。
05:59 ─ 廊下と階段が、夜と別物になっている
部屋を出て廊下へ。前編で「夕方や夜の廊下を歩いてほしい」と書きましたが、早朝はさらに違います。


ここの照明はまだついているのに、外は明るくなりはじめている。ふたつの光が混ざる、この時間だけの状態です。

ここでホテルスタッフとすれ違ったのも幸運でした。せっかくなので、「景色がきれいに見える場所はどこですか」と聞いてみたんです。英語もそこそこの、たどたどしい質問でした。すると──その人は場所を教えるだけでなく、そこまで案内してくれました。
「ここからだと湖の向こうまで見えますよ」と、案内してくれたんです。忙しい早朝の時間に、です。
ホスピタリティという言葉を、このとき初めて体感した気がします。
06:03 ─ ホテルスタッフおすすめのプールからの景色
ここはインフィニティープールの上にあるもう一つのプールです。


06:12 ─ 朝日と、シギリヤロックのシルエット
そして、これです。
プールと湖の水面の向こうの山から朝日が昇り、シギリヤロックのシルエットが浮かびます。世界遺産の岩山が見える絶景。

前日の夕方、同じ場所で夕焼けを見ていました。同じプール、同じ方向。それなのに、まるで別の場所です。
💡 これは絶対トライする価値があります。早朝に歩いていると、スタッフとすれ違います。思い切って聞いてみてください。ガイドブックには載っていない場所を教えてもらえます。スタッフに会えなくても、廊下を歩く、階段を登る、プールに行くだけで最高のひとときを味わえます。早起きする価値を実感できると思います。
06:18 ─ すこし注意!猿が出ます

朝の散歩中、猿に遭遇しました。このホテルは211エーカーの保護林の中にあるので、野生動物が普通にいます。昨日の夕方にはプールから草原を歩いている像を見ました!
🔴 これは絶対に注意です。部屋の窓は、中から鍵を締めてください。
閉めるだけでは不十分です。鍵をかけていないと、猿が自分で開けて入ってきます。
部屋を出るときはもちろん、部屋にいるあいだも、バルコニーを使っていないなら施錠しておくのが安心です。「ちょっとそこまで」のつもりで開けたままにしないこと。
06:21〜06:32 ─ 光が入ってくる時間

日が昇ると、今度は光が横から差し込みはじめます。10分前とはもう違う。



スタッフに教えてもらったデッキからの眺めです。ここは自分では見つけられませんでした。バワツアーに参加しても来られますよ。
06:36〜06:49 ─ 館内をもう一周する

昨日と同じ廊下とラウンジです。夕方や夕食後の夜も歩いたり、リラックスしていた場所です。それが朝の光で三度目の表情を見せます。自然の光が当たって、質感がまるで違って見える。
ラウンジも、夜のしっとりした雰囲気から一転して、光が差し込む気持ちのいい場所になっています。




07:34〜07:53 ─ 「朝日が昇りきった時間」もまた違う

7時半を過ぎると、光が強くなって影がはっきりします。


湖の色も、青が濃くなっていきます。

08:42 ─ 朝食のビュッフェも美味しい

朝食もビュッフェでした。前編と同じく、まず一周してから皿を取るのがおすすめです。
スリランカらしいものも、西洋式のものも揃っています。景色の見える席が空いていたら、迷わずそこへ。
朝の時間帯ごとの「見どころ」早見表
この日の記録から、朝の3つの顔を整理しました。
- 05:45〜06:00|日の出前 部屋から外を見る。廊下は照明と朝の光が混ざる
- 06:00〜06:30|日の出前後 ここが最大の見どころ。プールの向こうに朝日とシギリヤロック
- 06:30〜07:00|光が入る時間 館内をもう一周。岩肌の廊下が三度目の顔になる
- 07:30〜09:00|朝日が昇りきった時間 湖の青が濃くなる。朝食へ
早起きは何時がいいか ─
この日の日の出は5時59分でした。逆算すると、5時45分に起きれば十分間に合います。季節によって日の出の時間が違うので、調べておくとよいです。
「せっかくの旅行だから朝はゆっくり寝たい」という気持ちは分かります。ただ、このホテルに関しては1時間早く起きるほうが断然お得だといえます。
ちなみに、このホテルにはバワが手がけた建築を案内してもらえる館内ツアーがあり、フロントで予約できます。それとは別に、バワ建築を何軒もめぐる現地ツアーも探せます。カンダラマ以外のバワ作品もまわりたい方は、のぞいてみると面白いかもしれません。
まとめ|後編でお伝えしたいこと─ 早起きは3文以上にお得
- 5時45分に起きる。日の出前から動く
- 部屋のカーテンを開けて、まず外を見る
- 早朝の廊下と階段を歩く(夜とも昼とも違う)
- スタッフに「景色のいい場所」を聞く。案内までしてくれます
- 日の出の瞬間はプールへ。シギリヤロックが見えます
- 朝食は一周してから皿を取る
- 🔴 バルコニーは中から鍵を締める(猿に開けられます)
前編と後編を通して言いたかったことは、ひとつだけです。
カンダラマは「泊まる」ホテルではなく、「過ごす」ホテルだということ。同じ場所を、時間を変えて何度も見る。それだけで、このホテルは何倍も楽しくなります。
旅のデータ
- 訪問:2025年7月
- ホテル:ヘリタンス・カンダラマ(Heritance Kandalama/スリランカ・ダンブッラ)
- 設計:ジェフリー・バワ、1994年開業
- 立地:カンダラマ湖に面した211エーカーの保護林の中。シギリヤロックが望める
- この日の日の出:5時59分(7月末)
- 注意:バルコニーの扉は中から施錠しないと猿に開けられます
- この朝の流れ:05:52部屋から → 06:03プールでスタッフと出会う → 06:12日の出 → 08:42朝食
- ※2025年7月時点の体験です。設備や運用は変わる可能性があります