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バワの建築ツアーに参加しました。
説明を受けないと、わからないことだらけです。バワが実際に使ったデスクや灰皿、荷物運搬用の通路、バワがデザインした椅子。水の流れや自然光の取り入れ方。そして、ツアーではないと入れない場所まで。
ヘリタンス・カンダラマには、バワが実際に使っていたアイテムやゆかりのものがたくさんあります。でも、ホテル主催のツアーに参加しないと、なかなか見つけられません。バワの理念が至るところに散りばめられていると分かると、ホテルの滞在がもっと楽しく、豊かになります。
前編・後編では1泊の過ごし方を時間帯ごとに紹介しましたが、この記事はその翌朝、チェックアウト後に参加したホテル主催のバワ建築ツアーの記録です。
バワツアーの参加方法
- 料金:無料(ホテル主催のツアー)
- 予約:ホテルのフロントで申し込み。チェックインのときに聞いておくとスムーズ
- この日の時間:10時30分ごろ〜11時20分ごろ(2025年7月31日)
- 所要時間:およそ50分
パブリックスペース:バワの気配が残る場所
1. バワが実際に使ったデスク

ここから外を眺めて、何を描いていたのか……。
ここは、階段脇にあるパブリックスペース。通常の滞在では見落としてしまいます。私たちも普通に通り過ぎていて、全く気づきませんでした。
2. 光の使い方
ツアーガイドさん:あちらは、バワの設計以降に作られたバーです。バワの設計ではないとわかることがあります。なぜバワの設計ではないとわかるのでしょうか?

……電気。……正解。
バワは、昼の間は電気を使わなくてもよいように設計しています。このバーは奥まっていて、昼でもライトを使わないとならないんです。
前編で「かもしれない」と書いた答えが、これでした。

3. 廊下にある窓

これは廊下に光を取り込むための、自然光のライトです。昼の間は電気なしで廊下が明るくなります。
4. ラゲッジエイル(Luggage Aisle)|荷物運搬用の通路

この廊下は、フロントから部屋に荷物を運ぶための廊下です。ゲストとホストの動線が交わらないよう配慮した設計です。ここも窓から光を取り込む電気不要の設計。
5. ホテルの下が川になる

雨季になると、山側から水が流れてきて、ホテルの下を通っていくように設計されています。雨季にはホテルの一部が川になる!一度は見てみたい光景です!ちなみに、雨季は12月です。
6. バワデザインの灰皿


普通に廊下の片隅に置いてあるので、まず気づかないと思います。しかもここは、バワが実際に使っていた灰皿です。誰も知らずに、ひっそりと佇んでいました。
ここからジャングルを眺めつつ、何を思っていたのでしょうか……。
7. バワのアシスタント像

バワのアシスタント2人の像があります。知らないと、ただの木像です。イナリさんとセナリさんです。
8. ジャックソファー

これはバワデザインのジャックソファーです。
ツアーガイドさん:さて問題です。なぜバワは、ジャックソファーと名付けたのでしょうか?
……。……。
答えは、ジャックウッドから作られているから! みんなで「え〜〜〜!!!」ってなりました。
ちなみにジャックフルーツは、同じ木からできる実です。朝食で美味しくいただきました。でも、けっこう酸っぱかったかな。
階段を下りて:ツアーでしか入れない場所へ

そしてここで、カメラをセルフィーモードにしてと言われて渡すと、ガイドさんが階段の真下から撮ってくれました・・・
9. アーティスティックな階段
一階に着いたら、ガイドさんが携帯を貸して、と言われたので渡すと、カメラをセルフィーモードにしてとのことで、セルフィーモードにすると、パシャ!!!何気なく写真を1枚撮ると・・・

これも絶対に気づかない場所。階段をここまで美しく創るとは……。
10. 雨季の川

ここが、雨季になると川になる場所です。ホテルのバワツアーに参加しないと来られません。
11. バワが見られなかった・・・ゾウが遊びに来る庭

ここは、ツアー以外では立入禁止区域です。
バワはこのホテルにゾウが遊びに来られるよう設計したそうです。だけど、バワは2003年に亡くなってしまい、存命中にゾウを見ることはできませんでした。そして・・・2005年から、やっとゾウが遊びに来るようになったそうです!滞在中に見ることができたらどんなに素敵なことでしょうか!
レストランまわり:知らないと素通りする仕掛け
12. フクロウの秘密
レストランに入るとき、出るときに見かけるフクロウの彫刻にも秘密があります。


レストランに入るとき、下から見上げるフクロウは翼を広げた「フライングポジション(飛んでいる姿)」。ところが出るときに振り返ると、同じフクロウが「ランディングポジション(降り立つ姿)」になっているそうです。
1体の彫刻の表と裏で、飛ぶ姿と降り立つ姿が彫り分けられていたなんて。夕食と朝食で何度も通ったのに、まったく気づきませんでした。
宿泊しただけではわからない奥深さがあります。
前編で「飛んでいる鳥の彫像」と書いたのは、実はこのフクロウでした。
13. バワのアシスタント・イナリさんのデザイン

夕食・朝食のビュッフェで見ていた美しい空間でしたが、バワのお弟子さんがデザインしていたとは。

14. 船のレストラン
ビュッフェ以外にも素敵なレストランが複数あります。

ここは船をイメージしたレストランです。船をイメージした窓が素敵。ビュッフェではなく、ここで食べるのもありですね。
15. 水の守り神? コブラ



オープン当初、このコブラはなかったそうです。でも雨が降ったときに、岩から水が流れて落ちてきて、ホテルの内部に流れ込んでしまったそうです。そこで水を外に流すために、このコブラをウォーターバリアとして設置。以降は無事に、水は外に流れていったそうです。よかった、よかった。コブラさまぁ〜〜〜ありがたや〜
実はこのコブラ、最初に見たときから、なんか違和感があったんです^0^
バワも失敗するんですねっ!!!
エントランスへ:何気なく通っていた場所の正体
16. ミラーウォール
ホテルのエントランスの通路は、シギリヤロックのミラーウォールをイメージしているそうです。岩が出ているなあ、と思っていましたが、右がシギリヤロックの岩肌、左がミラーウォール。言われてみれば……。
実は前日の朝、シギリヤロックで本物のミラーウォールを通ってきたばかりでした(→スリランカ旅行記-その3)。


17. 火事にあった銀行の柱を再利用



火事で燃えた銀行の柱を再利用しています。
「チェックインのとき、不自然だったでしょ?」と言われましたが、まったく気づきませんでした。
18. エンド・オブ・ザ・ツアー

最後にホテルの全体図を見て、バワツアーは終了。本当に盛りだくさんのツアーでした。ありがとうございました。
ちなみに、この記事で紹介したバワツアーは、ホテルが宿泊者向けに実施している館内ツアーです。それとは別に、バワ建築を何軒もめぐる現地ツアーも探せます。カンダラマ以外のバワ作品もまわりたい方は、のぞいてみると面白いかもしれません。
まとめ|泊まるなら、バワツアーは参加必須
- 説明を受けないと、ほとんどの仕掛けに気づかない
- バワが実際に使ったデスクや灰皿が、何気なく置かれている
- 「昼は電気を使わない」「ゲストとホストの動線を分ける」といった設計の意図が分かる
- ゾウが来る庭など、ツアーでしか入れない場所がある
- 予約はフロントで。参加は無料。チェックインのときに聞いておくと、滞在の予定を組みやすい
前編・後編で「外を見ること」「時間を変えて同じ場所を歩くこと」をおすすめしましたが、バワツアーはその答え合わせのような時間でした。なぜ外がこんなに見えるのか、なぜ時間で表情が変わるのか。その理由が、ひとつずつ分かります。
動画で見るヘリタンス・カンダラマ
バワがつくった光と影の空間は、写真だけではなかなか伝えきれません。ノットアンドマイルのYouTubeチャンネル「knot&mile World TOUR」で、ヘリタンス・カンダラマを動画にまとめました。ツアーで教わった場所を思い出しながら見ると、また違った発見があるかもしれません。
▶ YouTubeで見る:影と光がつくる魔法のホテル 建築家バワの極致へ
旅のデータ
- 訪問:2025年7月31日
- ホテル:ヘリタンス・カンダラマ(Heritance Kandalama/スリランカ・ダンブッラ)
- 設計:ジェフリー・バワ
- ツアー:ホテル主催のバワツアー(館内の建築ツアー)
- 料金:無料
- 予約:ホテルのフロント
- この日の時間:10時30分ごろ〜11時20分ごろ(およそ50分)
- ※2025年7月時点の体験です。ツアーの内容や実施状況は変わる可能性があります