スリランカ旅行記-その6|Day3-① 小さな紅茶工場見学!セイロンティーが生まれる現場に飛び込んだ

📅 公開: 2026年04月29日 🔄 更新: 2026年05月13日 ✍️ Kamiwan-Tabi

グレンロック紅茶工場(Glenloch Tea Factory )──「行けたら行きたい」のひと言が、最高の寄り道を生んだ

 スリランカ3日目。まだ旅は始まって3日目だなんて!色々なことがありすぎてとても3日目だなんて思えないくらいです。

 ジェフリー・バワが設計した「ヘリタンス・カンダラマ」での幸せな一夜を終え、今日は南部の海沿いリゾート・ベントタ(Bentota)へ向かう移動日。カンダラマからベントタまでは7〜9時間はかかる長旅です。

 出発前、ガイドのパシさんに「もし時間があれば、紅茶工場に寄れたら嬉しいんですよね」とお願いしていた。するとパシさん、「もちろん!いい場所があるので、所案内しますよ」とニッコリ。

 ここから、まさかの“寄り道3連発”が始まることになったんです……!この時はまだ、紅茶工場だけじゃなくて、さらにあと2カ所も寄ることになるなんて、1ミリも想像してませんでした(笑)。旅のミラクル、始まっちゃう!?旅はいつだって、予定の外側が面白いんです!


9時間もかかる

 Googleマップで見るとこんな感じ。スリランカの内陸部から南西の海岸線へ向かうルートで、途中に3ヶ所も観光スポットを組み込んでもらった。今日はどんな旅になるのかな!?


年季の入った白い建物──これが紅茶工場?

 車を降りると、緑の木々に囲まれた白い外壁の建物が現れた。おしゃれとか近代的とかじゃなく、どこかローカルで懐かしい雰囲気。「PARKING」の小さな看板がなければ、ふつうの施設と見分けがつかないかもしれない。ここはThe Glenloch Tea Factory Rambukkana Branch !Glenloch Tea Factoryという大きな紅茶工場、紅茶園、宿泊施設などを抱える大手の支所みたいなところ。小さくて手軽に立ち寄れます。

紅茶工場の外観
工場入口の外観

 スリランカで実際に稼働している本物の小さな紅茶工場です。観光向けにきれいに整えられた”見せる工場”ではなく、リアルに動いている現場を見学させてもらえます。


まずは「セイロンティーの旅」を知る

 工場に入るとすぐ、スタッフの女性が出迎えてくれた。流暢な英語で案内してくれる。最初に立ち止まったのは、入口近くの壁に飾られたパネルの前。

セイロンティーのLeaf to Cupポスターを説明するスタッフ

 “CEYLON TEA – The Journey From Leaf to Cup”。畑で丁寧に摘まれてから、私たちのカップに届くまで、実は16ものステップがあるんですよ。萎凋して、揉んで、発酵させて……。イラストで見るだけでも、どれだけの手間暇がかかっているかが伝わってききます。


部屋いっぱいに広がる、緑の茶葉

 最初に案内された大きな部屋で目に飛び込んできたのは──

萎凋室に広げられた新鮮な緑の茶葉

 鮮やかな緑の茶葉!

 摘みたての茶葉が、幅の広いコンベア状の棚の上にびっしりと広げられている。まだみずみずしい緑色で、草のような爽やかな香りが漂ってくる。これが「萎凋(いちょう)」という工程で、茶葉に含まれる水分をゆっくり飛ばして柔らかくする大切なステップ。このあと揉んで、発酵させて、乾燥させて……ここから茶葉の”変身”が始まる。


リプトンとスリランカ紅茶の歴史

 工場の一角には歴史を伝えるパネルが並んでいた。そのなかで目を引いたのが、この人物。

サー・トーマス・リプトンとJohn Walker & Co.の歴史パネル

 サー・トーマス・ジョンストン・リプトン(Sir Thomas Johnstone Lipton)──そう、あの「リプトン紅茶」の創業者だ。スコットランド出身の彼は19世紀にスリランカ(当時のセイロン)で茶園を買収し、紅茶をイギリス中産階級に手の届く飲み物として広めた人物。スリランカの紅茶産業の歴史を語るうえで外せない存在なのだと、改めて実感した。


製造ラインをのぞいてみると

 奥に進むと本格的な製造ラインが続く。発酵・乾燥を経た茶葉を、スタッフが手際よくチェックしている。

 さらに進むと、機械が大きな音を立てて動いていた。茶葉を細かく砕いてふるいにかけ、サイズ別に仕分けていく工程だ。

製造機械を操作するスタッフたち

 働いているのは女性スタッフが多く、みんな慣れた手つきで機械を操作している。稼働中の機械の音が響いていて「生きている工場」という感じ。観光用にきれいに整えられた展示ではなく、今この瞬間もお茶が作られているリアル感がすごくよかった。作業環境は蒸し暑くてすっごく大変!美味しい紅茶のありがたみが体感できます。

発酵を終えた茶葉を選別するスタッフ

紅茶のグレード、こんなに種類があるの!?

 スタッフの女性が、等級分けの説明をしてくれました。

等級分けを説明するスタッフ

 紅茶には細かいグレード(等級)があって、茶葉のサイズや形、品質によって細かく分類されます。

PEKOE・OPA・FBOP・BOPなど等級ごとの茶葉サンプル

 ガラス瓶にはそれぞれPEKOE・OPA・FBOP・BOP……とラベルが貼られている。粒の大きさも色も全然違う。「全部、同じ茶葉から作られているんですよ」と言われたとき、思わず「えっ、ほんとに?」と声が出てしまった。製造工程での砕き方や仕分けの違いだけで、これだけ多様なグレードが生まれるのかと、びっくりです。


いよいよ本番!ティーテイスティング

 工場見学のあとは、お待ちかねのテイスティングへ。

テーブルに並んだセイロンティーとビスケット

 テーブルに並んだのは、きれいな赤みがかった水色(すいしょく)の紅茶。ビスケットも添えられている。ミルクも砂糖も入れずに飲んでみると──渋みがなく、すっきりと澄んだ味。さっき工場で見た茶葉が、いまこのカップの中にある。そう思うとなんだか感慨深いものがある。

 スリランカに来てから何杯も飲んでいるセイロンティーだけど、ここで飲む一杯はちょっと特別な味がした。


お土産ショップも見逃せない

 最後はもちろんお土産ショップへ。

Basilur・Battler・Hysonなど並ぶお土産ショップの棚

 棚にはBasilur・Battler・Hyson・Tipsonなど、スリランカを代表するブランドがずらり。スリランカ島の形をした缶や、本の形をしたユニークなパッケージなど、見た目もかわいいものがたくさん並んでいて楽しい。製造現場を見たあとだと、ラベルに刻まれたグレードの表示が単なる記号じゃなくて、職人たちのこだわりを伝えるメッセージにみえてきます。一つひとつに納得と愛着が湧いてくる・・・不思議な感覚になります。まずは知ることから始めて、味わって、手に取る。この順番が、素敵な旅の思い出を持ち帰るための正解かもしれません。

 「次来たときは、紅茶のことだけを考えるために数日ゆっくり滞在しよう」なんて思ってしまったくらいです。
 時間の流れが違うこの場所で、心ゆくまでお茶を淹れる日々。そんな旅も、きっと素敵だと思いませんか?


次回 ゾウに乗る!!!布一枚挟んだだけの、じか乗りは初めて!ゾウってあったかいんだぁ〜てびっくり&高くて揺れてかなり怖い!!!


旅のデータ

Glenloch Tea Factory(グレンロック紅茶工場)Rambukkana Branchランバックカーナ・ブランチ)

Glenloch Tea Factory Hotel (グレンロック紅茶工場ホテル)

booking.com

  • 📍 場所:Rambukkana Branch Glenloch Tea Center/スリランカ中部〜西部(カンダラマからベントタへの移動途中) Rambukkana 71100 srilanka
  • 🚗 移動:スリランカタクシーサービス ガイドのパシさんに案内してもらい訪問
  • ☕ 見学内容:萎凋・製造ライン・等級分け見学 + ティーテイスティング + ショッピング
  • 💰 入場:無料(テイスティング・工場見学込み)
🧳

Kamiwan-Tabi

パッケージツアーでは行けない世界のマイナーな国々を旅するバックパッカー。現地の生の情報を写真とともにお届けしています。

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